目次
1 巡礼計画2023夏 報告
1-1 路上制作
1-2 三つの発表会
2 GREEN MARKET ~2023 Autumn〜 出店2 グループ展
3 Chemical Reactions 8 報告
4 2023年に制作した作品(一部)
5 清原絵画研究所発足
1 巡礼計画2023夏 報告
2023年6月15日から9月10日までの88日間、路上制作と以下の三つの発表会で構成された「巡礼計画2023夏」を行いました。
1. 公開制作「工房からの風」 於:カフェギャラリーMANONOMA
2. 個展「雷鳴と微笑」 於:Gallery&Space DELLA-PACE
3. 個展「永久街道」 於:Gallery Land's End
1-1 路上制作
※画像をクリック(タップ)すると拡大されます。
巡礼計画2023年夏
1-2 三つの発表会
その1 公開制作 工房からの風
2023年7月8日(土)、12日(水)、15日(土)、26日(水)、8月5日(土)、12日(土)
カフェギャラリーMANONOMA
その2 個展 雷鳴と微笑
2023年7月20日(木)〜7月30日(日)
Gallery&Space DELLA-PACE
その3 個展「永久街道」
2023年8月19日(土)〜9月3日(日)
Gallery Land's End(ギャラリーランズエンド)
巡礼計画2023夏 以上
2 GREEN MARKET 〜2023 Autumn〜 出店
2023年10月9日
神戸市 東遊園地
花の生産者や園芸愛好家が集うフェアに「植物を描こう」というワークショップを清原絵画研究所研究生とともに開催しました。
3 グループ展
Chemical Reaction 8 報告
2023年11月5日(日)~11月18(土)
Space31で開催されていたグループ展Chemical Reactions 8が、一昨日終わりました。
展覧会にお越しくださったすべてのお客様、期間中一緒に過ごした作家のみなさん、展覧会に協力してくださった櫛下町さん、京谷さん、高田さん、会期中お留守番を引き受けてくださった芦屋市立美術博物館学芸員の大槻さん、いちはやく訃報を出してくださった植松先生、坂上先生、嘉納ご夫妻のご子息とそのご家族のみなさん、展覧会準備に尽力され、会期中に故人となられた嘉納千紗子さん、そしてご伴侶に突然先立たれ、そのお見送りを推し進めながら最後まで展覧会を切り盛りしてくださった嘉納秀樹さんに、改めて深く感謝申し上げます。
この展覧会に8人の作家が集められました。過去7回とは異なり、出展作家全員がこのシリーズ初参加の8人(全員初対面かも?)だそうです。その中の一人として参加させていただきました。
Chemical Reactions 8。
8回目の化学反応。
8人の化学反応。
この展覧会を振り返りたいと思います。少し長くなります。すみません。
初日のトークとオープニングパーティに多くの人が訪れていて、このギャラリーはほんとに多くの人に愛されている事、そしてそれがギャラリーオーナーの嘉納秀樹さん・千紗子さんご夫妻という主宰者の思いによって築き上げられたものだと知りました。
ご夫妻の写真を撮らせていただき、その写真の公表に支障が無いかお尋ねした時、千紗子さんからメッセンジャーでいただいたお返事は「せっかくの作品が見えないのは残念だと思いました♪」というものでした。
ご自身ではなく、作家を思ってのお気遣いのお返事でした。そしてそれが私にいただいた最後の言葉になりました。その日の午後に千紗子さんは倒れ、旅立たれたのでした。
オープニングパーティでみんなをもてなし、立ち働いていた千紗子さんのお姿は記憶に新しく、それはまるで美術に携わる人々に力を与えるために、力を与えながら旅立たれたように思える残像を残しています。
翌日臨時休廊となり、もうこの展覧会は中止では?という憶測が聞こえて来ましたが、その翌日駆けつけると、嘉納秀樹さんと息子さんたちがギャラリーにいて、平常通り稼働させていました。そして今日からは最後まで開廊する、という意志を明らかにされました。
秀樹さんの高校時代の旧友の話によると、秀樹さんのご実家にはいつも多くの人が出入りし、訪れた人はみな居心地のよい時間を過ごしていたそうです。その「家風」が今に受け継がれ、息子さんやお嫁さん、お孫さんにも浸透しているようで、穏やかで屈託のない雰囲気に私は力をいただき、救われました。
11月12日はお通夜が開かれ、入りきれないほど多くの人がギャラリーとお通夜会場にお別れにお越しになりました。
最終日は参加作家を中心にして、「千紗子さんを偲ぶ会」が開かれました。
展覧会期中、合計3回の集いが開かれたわけですが、普段から交流さかんな場にふさわしい、にぎやかな展覧会になったと思います。
それらの出来事を振り返ると、私は、千紗子さんは残された私たちを楽しませようとしているに違いない、という思いを拭いきれません。
千紗子さんの旅立ちによって、初参加、(全員?)初対面同士8人の作家の乗る船のようなものが、にわかに作られたように思います。
そうです。船のようなものです。たとえば各作家が小さな作品を故人に贈ろうという発案。展覧会の中にもう一つの小さな展覧会ができました。あるいは千紗子さんを偲ぶ会。あるいはお茶出しなどの接客対応。それらの作業を通じて、私たちは結束を強めました。
ギャラリーの一つ上の階に上がり景色を眺めると、この建物が艦橋のように思えて来ます。8人のクルーが秀樹船長を助ける形で、取り舵いっぱい、北極星に進路を向けろ、的なちょっとした空想物語が私の中に生まれ、広がっていくのが感じられました。
どうしても私にはその物語が、千紗子さんがくださったギフトのように思えるのです。
千紗子さん、秀樹さん、本当にありがとうございました。
展覧会は終わりましたが、良い仕事をする事で、そのギフトに応えたいです。のちにそれが化学反応と言えるほど大きな転機になったと言えるように。
読んでくださり、ありがとうございました。お気持ち爽やかにお過ごしください。
グループ展 Chemical Reaction 8 報告 以上
4 2023年に制作した作品(一部)
上段に途中経過、その下に完成作品という形で並べました。
※画像をクリック(タップ)すると拡大されます。
5 清原絵画研究所発足
2002年から続けていた清原絵画教室を解散し、2023年4月、清原絵画研究所を発足させました。「すぐれた美術家の育成」という理念は同じですが、パワーアップしました。
以上です。読んでくださり、ありがとうございました。